当院で行うことができる検査
Clinical Laboratory Test
血液検査
採血し様々な項目を評価することができます。
例えば、白血球数、赤血球数、血小板数、肝機能、腎機能、コレステロール、血糖 等々を評価します。
定期検査の他、症状に応じて必要時に適宜検査します。
当院では末梢血検査(白血球数、赤血球数、血小板数)とCRP値(炎症の程度を示す数値)を、院内機器にて10分間程度で測定することができますので、採血当日に結果をお伝えできます。
肝臓や腎臓、脂質等の他の数値については、外注検査になりますので、後日お伝えします。
尿検査(尿定性検査)
尿中の糖、蛋白、赤血球(潜血)、白血球などを評価します。
腎臓の病気(慢性腎臓病など)、尿路疾患(尿路感染、尿管結石など)、糖尿病などで異常所見が出ることがあります。
定期検査の他、上記疾患が疑われる時に適宜検査します。
尿定性検査について、当院では院内機器にて測定しており、検査当日に結果をお伝えできます。
心電図(十二誘導心電図検査)
心臓が動く時に発する電気信号を記録し評価します。
不整脈や心筋の病気(心筋梗塞、不安定狭心症、心筋症、心筋炎など)で異常所見が見つかることがあります。
定期検査の他、動悸や失神がみられた時(不整脈が疑われる時)、胸部症状などがある時(心筋梗塞、狭心症、心筋症、心筋炎などが疑われる時)に適宜検査します。
運動負荷心電図 (マスター負荷心電図)
階段を登り降りして心臓に負荷をかけた状態にした後に心電図を記録します。
狭心症や不整脈で異常所見が見つかることがあります。
特に、動いた時に胸部症状が見られる場合に検査します。
レントゲン検査(X線検査)
X線を用いて、胸やおなかの画像を撮影します。
画像上で肺や心臓、腸管ガスなどの形態異常がないか評価します。
肺炎や心不全などで異常所見が見つかることがあります。
定期検査の他、症状に応じて適宜検査します。
心エコー(経胸壁心臓超音波検査)
超音波を用いて、心臓の動きや心臓内の血流をリアルタイムで評価します。
検査時間としては、およそ10〜15分間程度を要します。
心臓の動き、壁の厚さ、部屋(心内腔)の大きさ、扉(弁)の様子などを観察することができ、心筋の病気(心筋梗塞、心筋症、心筋炎など)や扉の不具合(心臓弁膜症)を評価することができます。また、心臓内の血流を観察することで、心臓の扉の不具合(心臓弁膜症)の程度や心負荷(心不全)の程度を間接的に評価することができます。
基礎疾患によっては、定期的に検査フォローします。また、胸部症状(胸痛、胸部不快感、胸部圧迫感、息切れ等)がみられた時や、心雑音の聴取、心電図異常、胸部X線異常など検査所見異常がみられた時に、必要に応じて適宜検査します。
頸動脈エコー
超音波を用いて、左右の頸動脈を観察します。
検査時間としては、およそ5〜10分間程度を要します。
血管が硬くなっている人(動脈硬化が進んでいる人)は、頸動脈が狭くなっていることもあり、その程度を評価できます。
失神がみられた方や頸部の血管雑音を聴取する方は、頸動脈狭窄の可能性を考えて、検査します。
また、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などがある方は、血管が硬くなっている(動脈硬化が進んでいる)可能性があり、検査することがあります。
血管機能検査(心臓足首血管指数:CAVI、脈波伝達速度:PWV、足関節上腕血圧比:ABI)
両腕と両足首にカフを装着し、血圧と脈波を測定することで、血管の硬さ(血管年齢)や下肢血管が狭くなっていないか(閉塞性動脈硬化症)を評価します。
一定距離を歩行後に太ももやふくらはぎの痛みがみられる時(間欠性跛行)や足の甲の動脈触知が弱い時(足背動脈触知不良)は、下肢血管が狭くなっている(閉塞性動脈硬化症)可能性があり、検査します。
また、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などがある方は、血管が硬くなっている(動脈硬化が進んでいる)可能性があり、検査することがあります。
睡眠時無呼吸の検査(簡易睡眠時無呼吸検査)
自宅で就寝時に計測器を取り付けて、睡眠時無呼吸の程度を評価します。
睡眠時無呼吸の程度によっては持続陽圧呼吸療法(CPAP)を考慮します。